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キッチン狭いでまな板置けない物件、どうする?

初めて一人暮らしをする人が部屋探しの際に見落としがちなポイントが「キッチン」で、
「キッチン狭い、まな板置けない」と自炊をしなくなってしまいます。

では既に「キッチン狭い、まな板置けない」物件を選んでしまった場合、
自炊から遠ざからないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

狭いキッチンにおけるまな板の置き場

一見すると「まな板置けない」という狭いキッチンでも、
工夫をすればまな板を置くことは可能です。

例えば「シンクの手前側の角」で、
シンクの手前と横の淵に角3点を乗せる形でまな板を置くのです。

3点の角がシンクの淵に接しているので、
浮いている1点の角に重みをかけなければバランスは崩れません。

硬い根菜類や肉類などを切る時は注意が必要ですが、
万が一バランスが崩れてもシンク内に食材が落ちるだけなので大きな問題は無いです。
(キレイに洗えば食べられる)

ただしまな板を使うということは包丁も同時に使いますから、まな板のバランスが
崩れた時に包丁で怪我をしないようにだけでは十分に気を付けてください。

まな板をシンクに引っ掛ける

狭いキッチンにまな板を置くのにもう1つ「シンクに引っ掛ける」という方法もあります。

キッチンが狭いとシンクもそれほど大きくないですから、
少し大きめのまな板であればシンクを覆う形で両端に引っ掛けておけるはずです。

左右が無理なら奥と手前にまな板を引っ掛ける形でOKです。

先のシンクの角を使う方法ではまな板の角1点が浮いていましたが、
シンクに引っ掛ける方法だとまな板の角4点全てがシンクに接しています。

シンクの角を使う方法よりもまな板が安定するので、
力が必要な硬いものを切る場合でも比較的安全です。

ただシンクの両端にギリギリ引っ掛かるぐらいの大きさのまな板だと、
少しズレるだけでバランスが崩れてしまいます。

包丁で野菜などを切っている時にまな板のバランスが崩れると怪我をする恐れが
あるので、シンクの端に引っ掛ける場合は十分な大きなまな板を使いましょう。

スライド式の調理台や水切りラックを使う

まな板が小さくてシンクの両端に引っ掛けられない場合には、
スライド式の調理台や水切りラックを使うのも良いです。

スライド式の調理台はシンクに引っ掛けて調理スペースを広げるためのグッズで、
スライド式なのでシンクの大きさに合わせて使えます。

元々シンクに引っ掛けて使うことを目的にしているグッズですから、
まな板をそのまま引っ掛けるよりも安定します。

水切りラックは食材や洗った食器の水切りに使うもので、
シンクに引っ掛けて使うタイプのものです。

食器の水切りにも使うので結構頑丈な作りになっており、
上にまな板を置いて調理しても壊れる心配はありません。

水切りラックなら、料理をする時はまな板を置く調理台、
料理が終わった後は洗った食器などの水切りに使えて一石二鳥です。

IHコンロの上にまな板を置く

ガスコンロではなくIHコンロが設置されているキッチンの場合は、
IHコンロの上にまな板を置くという方法もあります。

IHコンロはガスコンロと違ってフラットなので、
そのまままな板を置いて食材を切ることが可能です。

ただコンロで調理しながらまな板で食材を切ることができませんから、
必要な食材を全部切ってからコンロで調理することになります。

また使用直後のIHコンロは熱いため、
コンロで調理した後にまな板を置くといったこともできません。

IHコンロのトッププレートはガラスで、
多少のことでは割れないものの強い衝撃が加わると割れる恐れがあります。

トッププレートのガラスが割れると修理に数万円かかることもあるので、
IHコンロの上に置いてまな板を使う場合は十分に注意してください。

コンロカバーを使う

部屋のキッチンに設置されているのがガスコンロでも、
「コンロカバー」を使えばコンロの上にまな板が置けます。

コンロカバーはコンロを使わない時に被せておくカバーのことで、本来はコンロに
ほこりが溜まるのを防いだり生活感が出ないようにコンロを隠す役割を果たすものです。

ちょっとした台のようになっていますから、コンロカバーを使えばトッププレートが
平らでないガスコンロの上にもまな板が置けます。

トッププレートが平らなIHコンロでも直接まな板を置いて使うとトッププレートが
割れる恐れがあるので、IHコンロでもコンロカバーを使うのがおすすめです。

コンロカバーには、脚部分が可動式になっていて脚を広げることで
シンクに引っ掛ける調理台として使える種類のものもあります。

ただしコンロカバーを使う場合もコンロで調理しながら食材を切ることはできません。

キッチンワゴンを使う

キッチンワゴンを使って調理スペースを広げてまな板を置けるようにする方法もあります。

まな板も置けないほど狭いキッチンだと、
キッチンワゴンを置くスペースなんてあるわけが無いと普通は思いますよね。

シンクと横の冷蔵庫などとの間に数十センチの隙間があって、
それがデッドスペースになってしまっているケースがあるはずです。

スマートなタイプのキッチンワゴンでシンク横の隙間を埋めることで、
調理スペースが一気に数十センチ広がります。

キッチンワゴンによっては天板の下に調味料などを収納できるラックが
付いているものもあり、調理スペースだけでなく収納スペースも広げられます。

ただしシンク横の隙間に収まる上にシンクと高さが同じでないと使いにくいですから、
条件に合うワゴンを見つけるのが難しいです。

折り畳み式のキッチンワゴンを使う

部屋のシンクに合ったキッチンワゴンが見つからない場合は、
折り畳み式のキッチンワゴンを使うのも1つの方法です。

まな板が置けないほど狭いキッチンでもキッチンワゴンを置けるスペースぐらいは
あると思います。

ただ常時ワゴンを置いていると邪魔ですし、狭いキッチンがより狭くなってしまいます。

折り畳んで収納できるタイプのキッチンワゴンだと、使わない時は収納しておき、
使う時だけ出してくれば良いので邪魔になりません。

広げた状態でシンク横の隙間に入らなくても構いませんし、
シンクと高さが合わなくても問題無いです。

折り畳むと幅が10cm以下になるタイプのワゴンもありますから、
使わない時はキッチンの僅かなすき間やベッドの下などに置いておけます。

洗濯機の上にまな板を置く

かなりトリッキーですが、
洗濯機の上にまな板を置いて食材を切るといった方法も無くはありません。

物件によっては水回りが1か所にまとめられていて、
シンクのすぐ近くに洗濯機が設置されているケースがあります。

まな板が置けないほどキッチンが狭い物件では、
スペースを取るドラム式洗濯機ではなく縦型の全自動洗濯機を使うことが多いです。

機種によっては蓋を閉めても平らにならないものもありますが、
蓋が平らな洗濯機であればまな板が置けます。

もちろん洗濯機はまな板を置くことを前提に作られていませんから、硬い食材を
切った際の衝撃で何かしらの不具合が発生する恐れがあるので注意が必要です。

また洗濯機の操作パネルには防水加工が施されているものの、
水に濡れると故障の原因となります。

洗濯機の上にまな板を置いて食材を切る場合は、
事前にまな板や食材の水分をしっかりと切っておきましょう。

リビングのテーブルを使う

どうやっても何を使ってもキッチンにまな板が置けない場合は、
リビングのテーブルを使うしかありません。

リビングのテーブルでは普段食事をしたり、
パソコンを置いて作業をしたりするのでまな板を置くには十分なスペースがあります。

これまでに紹介したどの方法よりもまな板が安定しますから、
まな板のバランスが崩れて食材が落ちたり怪我をする心配がありません。

ただ当然リビングとキッチンは多少離れているため、
キッチンで調理しながらリビングで食材を切るといったことは無理です。

必要な食材はあらかじめ全部リビングで切っておき、
それをキッチンに持っていて調理する形になります。

またリビングにはパソコンやスマホ、各種リモコンなど水に濡れてはいけないものが
たくさん置かれています。

まな板や食材をリビングに持ってくる時、切った食材をキッチンに持っていく時に
水が飛び散らないように気を付けないといけません。

肉類を切るとまな板や包丁に雑菌が付きますから、食材を切り終わった後は
除菌シートなどでキレイにテーブルを拭いておくことも必要です。

キッチンだけで調理を完結させるよりも手間がかかりますが、キッチンにどうやっても
まな板が置けない場合はリビングのテーブルを使うことを検討しましょう。

リビングでまな板を使うならまな板シートも使う

リビングのテーブルにまな板を置くのであれば「まな板シート」も一緒に使うのが
おすすめです。

初めての一人ぐらいでこれまで料理をしたことがない人は、
まな板は1枚あれば十分だと思っているでしょう。

もちろんまな板は1枚でも良いですが、
まな板が1枚の場合は切る食材が変わるごとにまな板を洗うのがベターです。

肉や魚を切るとドリップという臭みの元の液体がまな板に付着するので、
洗わずに他の食材を切ると肉や魚の臭いが移ってしまいます。

また加熱用の肉や魚、野菜も種類によっては皮に雑菌が付着していることもあり、
それを切った包丁やまな板を続けて使うと他の食材にも雑菌が付着してしまうのです。

肉や魚は加熱するので雑菌が取り除かれますが、野菜は生のまま食べることも
多いので雑菌が付着していると腹痛などを引き起こす原因となってしまいます。

キッチンなら1つの食材を切るたびにまな板が洗えますが、
リビングだとそうもいきません。

まな板の上にまな板シートを敷いて食材を切ることで、
まな板に肉や魚、野菜の雑菌が付着することを防げます。

食材ごとにまな板シートを変えれば、
同じまな板でカットしても食材に他の食材の雑菌が移ることが無いのです。

まな板シートごとキッチンに持っていくこともできるので切った食材を入れる容器も不要、
洗い物も減らせます。

ただまな板シートは高価なものではありませんが基本使い捨てなので、
毎日食材ごとに変えるとなるとそれなりに費用が嵩んでしまいます。

カットされた食材を買ってきて調理する

どうやってもキッチンにまな板が置けない、リビングのテーブルを使うのもイヤな場合は、
「カットされた食材を買ってくる」という最終手段を使うことになります。

スーパーやコンビニには調理しやすいようにカットされた野菜が売っていますし、
肉類も細かくカットされたものがあります。

魚も焼くだけで食べられる状態に処理されているものがあるので、
そういった既にカットされた食材だけを使って調理するのです。

ただ、特に野菜はカットされたものはカットされていないものよりも割高ですから、
自炊が節約に繋がらなくなる恐れがあります。

また断面が変色しやすい茄子のようにカットされた状態で売られていない食材も
あるため、使える食材や作れる料理が限られてしまうのも大きなデメリットです。

カット食材は使い切りで無駄にならないので、
たまにしか自炊しないならカット食材を使う方がかえって節約になります。

まな板置けないほど狭いキッチン物件がある理由

まな板は調理に欠かせないものですが、そんな調理に必要不可欠なまな板が
置けないほど狭いキッチンの物件があるのはなぜなのでしょうか?

まな板が置けないほど狭いキッチンの物件がある最大の理由は「コスト」の問題です。

単純に大きなキッチンよりも小さいキッチンの方が設置コストが小さくて済むので、
特に部屋が広くない集合住宅では狭いキッチンが採用されやすくなっています。

1部屋当たりで削減できるコストは小さくても集合住宅全体では大きなコスト削減に
繋がるので建設費用やリフォーム費用が節約できます。

建設やリフォームにかかる費用が小さくなれば、家賃も低く抑えられて入居率が
上がりやすく、初期費用をより早く回収できるというわけです。

キッチンを広くする間取り的な余裕が無い

まな板が置けないほど狭いキッチンの物件があるもう1つの理由として「間取り」の
問題が挙げられます。

集合住宅を建てる際、家主としては家賃収入を増やすためにも1部屋でも
多く作りたいところです。

お風呂やトイレのスペースを確保した上で十分な居住スペースを設けるのに、
キッチンや収納のスペースが削られてしまうわけです。

調理するのに不自由のないキッチンスペースを確保すると、居住スペースが手狭になる、
お風呂かトイレを削るもしくはユニットバスにしなければいけなくなります。

居住スペースが手狭な物件やユニットバスの物件はあまり人気が無いので、
なかなか満室にならないことになるのです。

満室にならないと家賃収入が減って初期費用の回収もままならなくなるので、
キッチンを犠牲にして居住スペースやお風呂・トイレを確保するわけです。

単身者向けの住宅ではキッチンは重視されない

そもそも一人暮らし用の賃貸住宅に対しては、
貸す方だけでなく借りる方もキッチンを重視していないケースが多いです。

実際に一人暮らし用の物件を探すのに、
まず最初にキッチンの広さや設備を確認することはほとんどありません。

多くの人は
 ・居住スペースは十分な広さか
 ・お風呂とトイレは別か
 ・収納スペースはどのぐらいあるのか
などといったことを優先的にチェックします。

居住スペースなど優先順位の高い箇所に満足すれば、
少々キッチンが狭くても賃貸契約に至るケースが多いのです。

借りる方もキッチンを重視していませんから当然貸す方も重視することはなく、
まな板が置けないほど狭いキッチンの物件になってしまうというわけです。

まとめ

「キッチン狭い、まな板置けない」という物件でも、
工夫をしたり便利グッズを使うことでまな板を使った調理が可能となります。

ただあまりにも狭いと毎日自炊をする気にはなかなかなれないので、
思い切ってキッチンの広い物件に引っ越すのも1つの方法です。

これから一人暮らしを始めて自炊をするつもりなら、
少なくともまな板が置けるぐらいのキッチンがある物件を選びましょう。

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